医学部受験における駿台予備校の特色
駿台予備校は古くからある老舗の大手予備校だ。毎年医学部合格者を多数輩出しているため、医学部予備校の学費が高い、と感じている人の候補に入るだろう。駿台予備校では国立の医大コースと私立の医大コースの2種類を用意している。医学部予備校より授業料は抑えめなうえ、それぞれの志望に合わせて選べるのが魅力だ。
また、一部のクラスでは現役医大生がチューターとして様々な情報を提供してくれる。これも他の予備校との違いだろう。各科目ごとの重要なポイントや対策方法、受験に向けた学習のコツなど、幅広いアドバイスをもらうことができる。医学部予備校ほどではないにせよ、こうした情報量の多さは評価ポイントだ。
駿台予備校の特色
駿台予備校は河合塾や代々木ゼミナールと合わせ、三大予備校にも数えられている。全国的な知名度を持つうえ、生徒数も非常に多いのが特徴だ。授業時間の配分やカリキュラムはバランスが取れており、文系・理系ともに万遍なくカバーすることができる。このような点も医学部志望の生徒が多い理由といえる。
通学する生徒の学力レベルも高めだ。もちろん校舎やコースによって変わるが、全体のレベルが比較的高めになっている。その一方で授業は短めだ。しかし、短い分内容は濃密といっても良い。後述するが、その特徴は評判にも現れている。
ちなみに語学のプロと評される大島保彦先生や、数学の雲幸一郎先生らが有名だ。師らの授業を受けたいなら駿台予備校がおすすめである。
駿台予備校の評判
では、駿台予備校はどのように評価されているのだろうか?以下に良い評判と悪い評判をいくつかピックアップしてみた。
良い評判
- 講師の質とレベルが非常に高い。質問しても丁寧に答えてくれるし、講義の仕方も良く勉強になった。
- 志望校と難易度別にクラスが分かれていて、最上位のクラスでは実践練習を積むことができた。
- 模試の結果について客観的なアドバイスを得られた。過去のデータと豊富なノウハウがあるので安心感があった。
- 体系的なカリキュラムで学習しやすく、苦手科目も克服しやすかった。
- 基礎から応用まで身に付いた。カリキュラムは非常にバランスが取れていた。
まず良い評判だが、全体的に講師のレベルの高さやカリキュラムを評価する声が目立った。駿台予備校は生徒のレベルが高いとされるが、こうした講師の質も影響しているのだろう。アドバイス面について評価する声もある。
一方で悪い評判もいくつかあった。
悪い評判
- レベルの高い講師が揃っているからか、料金が高い。一括で払えなかったので分割払いにしてもらった。
- 浪人生は通期授業を選べない。不要な授業もお金を支払う羽目になるのがネック。
- 医学部予備校よりも安いが、色々な講習を取ると高く付く。自分に必要なものだけ選別しないといけなかった。
- 通常授業はそれほど高くないが、講習を取りすぎて予算がオーバーしてしまった。
- 後期は難問が山のようにあり、地方医学部志望としてはやりすぎ感があった。
特に目立つのは料金に関しての評判だろう。医学部予備校よりは安く済む反面、全体的に割高感を感じている生徒が多いようだ。大手予備校は安いイメージが強いが、駿台予備校は他校より高い水準にある。難問が多いという声もあった。その分学力は高まるが、人によってはやりすぎだと感じるかもしれない。
主な合格実績
駿台予備校は良い評判・悪い評判それぞれ半々程度だが、合格実績は比較的多い。以下に医学部の合格実績を一部掲載してみた。
国立
- 旭川医科大学
- 札幌医科大学
- 福島県立医科大学
- 東京医科歯科大学
- 滋賀医科大学
私立
- 北医科薬科大学
- 自治医科大学
- 北里大学
- 関西医科大学
全体としては国立医学部の合格者数が多い傾向にあるが、私立の合格者もそれなりにいる。このような実績を鑑みると、国立はもちろん、私立狙いの人にも最適な予備校といえるだろう。ただし、それぞれコースが分かれているので、自分の志望に沿ったほうを選んでほしい。
それから、他の有名な予備校である代ゼミの特色についても知っておくと比較することができて、より自分の意向に合った予備校を選べるだろう。ぜひチェックしておいて欲しい。